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窓の向こう、ツイヲクの場所。
 【22:34】

 星のない夜空に朱を帯びた月が
        滲んだように浮かんでいる。

 水を注した田園に響く蛙の音。

   静かにそよぐ風に水と大地のかおりが
                   微かにとけこむ。

 遠くを過ぎ去るスクーターの排気音。

   高台をはしる電車の車窓から溢れる光の帯。

 通り過ぎていく車のテールランプの残光。

     高架下の少し頼りない蛍光灯の灯り。

 いつもと変わらない静かな夜景。

  そして、
    いつもと同じようにガードレールに身を預けて

   煙草に火を灯してその日を振り返る・・・。

 この時間が今の自分を支えているように思えるカエリミチ。


 今回はこの本を読みました。
 『いつかパラソルの下で』 著:森 絵都

いつかパラソルの下

 親が亡くなった時のことをリアルに考えたことはありますか?
 そして、自身が亡くなったときのことを・・・。

 「縁起でもない!」としかられるだろうか?

 残された者はそれをどう受け止めるのだろうか。

 そんなことを考えながらこの作品を読み進めていきました。

 亡くなった者はどうなるか正直俺にはわからない。
 だけど、残された者はこの世界でその後も生き続けるわけで、
 
 彼らを引きずって生きていくことは本当に良いことなのか?
 
 読後、彼らがそれぞれの道を見出そうとする姿に、
 自身の弱さと向き合う勇気を感じたような気がした。


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【2008/05/18 23:48】 | libro ~本~
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