カチャッ。
かるい金属音ともにアパートの郵便受けのフタを開けると
膨大な紙束がもみくちゃの状態で姿をあらわす。
前回このフタを開いたのは給料が振り込まれた翌日の朝。
今日と同じ・・・。部屋を出て20時間ぶりの朝だった。
約2週間分の郵便物やちらしの束を手に101号室へ。
【5:48】
左手に巻かれたG−SHOCKの液晶に薄青緑の文字が灯る。
手にした紙束をカウンターに放り、冷蔵庫から携帯食料をとりだすと
一気に空の胃袋へ流し込んだ。
2週間分の郵便物に一通りめを通し自動車税の納税通知だけを
抜き出したら、他はゴミ箱へ。
2週間程郵便受けを開かずとも、ひとり暮らしの身に急を要する用件を
伝えるモノなどそうそうない。
大抵は新築物件の勧誘や習い事の勧誘、新しくOPENした店のチラシ
ばかりで、俺の生活には意味がないモノばかり。
だから、あの小さな金属のフタは1週間以上開かれないことは
俺にとって別に珍しくもないのだ。
そして、瞼のおもさに耐えられずそのままベッドへ・・・。
窓から照らす朝日をカーテンで遮って眠りについた。
【11:26】
携帯電話からピアノマンが流れ目を覚ますと、
シャワーを浴びてコーヒーをい煎れ目覚めの1杯。
カフェインがカラダに染み渡る。
そもまま、洗い立てのジーンズとシャツに身を包んで
プレゼントのための本を買いに出かけた。
1日遅れのバースディ・プレゼント。
直接手渡せないことが悔やまれる。
でも、いつか・・・きっと。
今はそう信じるしかない。